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2021.12.14

好きなことを軸に生きるという選択〜「コテランネ」をつくる道のり〜

こんにちは!ライターのきこりんです。

突然ですが、房総半島には、魅力的で個性的な人がたくさん住んでいます。その人たちの素敵な生き方、暮らし方をご紹介していこう!と、この「きやっしえーよ房総」でも今まで様々な方を取り上げてきました。

今回ご紹介するまゆこさんは、鴨川市で「自分の好きなものに囲まれていたい」というまっすぐな想いを込めたリネン服と雑貨のお店「コテランネ」を営んでいらっしゃいます。

移転前からの道のりと、今のコテランネについて私きこりんとMaocury(まおきゅりい)でインタビューさせて頂きました。

「自分の好き」を軸に置きながら、周りの人とご縁を大事に今を生きるまゆこさんの姿をお届けしたいと思います。

何気ない日々の暮らしの中で見つけられるコテランネを

お店を始めようと思ったきっかけは何かあったんですか?

4年前に夫の住む鴨川市に移住しました。

最初に住んだ家が、古くて女性が暮らすには過酷な環境で大変だったんです。なので、引越しをしたい一心で、新しい物件を探していたときに、最初のコテランネの物件に巡り合いました。

その敷地の中に、新築で住居を建てたのですが、そこにはもう一件建物があり、建物があるならお店をやろうと!思ったのがきっかけです。

お店をやることになったものの、どんな店をやるかを決めないままお店だけ出来てしまいました。

何をやろうかな…と考えていたときに、以前知り合いを通じて紹介してもらった土に還る天然素材の服をコンセプトにしたブランド アトリエふわりのデザイナー ひろみさんのことを思い出して、そこの小物をいくつか販売させてもらえないかと提案させてもらいました。

その際に、ひろみさんが「展示会をやってみましょう」と言ってくださり、そこから一気にお店がアトリエふわりの世界になっていきました。

ちなみに、「コテランネ」という言葉は、房州弁で「とても嬉しい、幸せ=I’m so happy」という意味があります。

幸せは、どこか遠くにあるのではなく今ここに”ある”もので、お店に訪れた人が、そうした何気ない日々の暮らしにコテランネ=幸せを見出せることを願って名付けたんです。

引っ越しとほぼ同時期にスタートしたコテランネのお店作り。でも、今年に入ってしばらくして移転することになったんです。いろいろなストーリーがありますが、これからお話するファッションショーも大きなきっかけの一つとなります。

まゆこさんにとって、今年は店舗の移転とファッションショーの開催と大きな変化のある一年でしたね。

そうなんです。移転前のお店の時から仲良くさせてもらっていた鴨川市釜沼地区に住む福岡梓ちゃんが、旦那さんの達也さんが理事を務める小さな地球のプロジェクトを紹介してくれたのが、大きな転機になりました。

ある日、小さな地球の代表林良樹さん、梓ちゃんと一緒に釜沼地区の棚田を歩きました。本当に感動的な日でした。なんと、梓ちゃんたちが飼っている犬や猫たちも一緒になって歩いてきたんです。人も動物もそして自然も。みんな一緒にいるのがこんなにも心地良いなんて。わたしはあの日のあの風景をずっと忘れないと思います。

棚田を紹介してもらったあとに、林良樹さんが「この棚田でアトリエふわりさんのファッションショーをやりましょう」と提案して下さり、棚田でのファッションショーと小さな地球のコミュニティスペース「古民家したさん」でアトリエふわりの展示会を三日間やることが決まりました。本当にあっという間にいろいろなことが決まりました。

(その時のイベント詳細記事はこちら

「こんな美しい場所で大好きなふわりさんのショーが出来たら最高だけど本当にできるのかなあ…」正直私はそのように思っていました。少し不安でもありました。

でも実際に当日になり、棚田を歩くモデルさんたちの姿、集まってくれた方々の姿を見ると、今までの事を振り返るのと同時に、目の前で起きていることがあまりにも素晴らしく、嬉しくて涙が止まりませんでした。

そして、このショーと展示会の打ち合わせで何度か「古民家したさん」に足を運んだときに、ここでコテランネをやりたいと直感的に思ったんです。すぐに相談をして間借りをする形でお店もリスタートすることになりました。

お店の移転に展示会やファッションショー、流れゆく日々の中で自分らしく生きるまゆこさんの目は、本当にキラキラと輝いていました。

インタビューの続きはこちら

モデルとしてファッションショーに参加してみて

実はこのファッションショーにご縁あって、私もモデルとして参加させて頂きました。

土に還る天然素材の服を着て、春風の吹く棚田のあぜ道を歩いたときに見た風景は今でも心に残っています。

ファッションショーのテーマは「壁を越える」でした。

私たちの生きる社会の中には、性別、国籍、年齢、宗教、学歴、職業、消費者と生産者などのいくつもの壁があり、そこから分断やすれ違いが生まれてしまうこともありますが、その壁を超えられたとき、私たちはもっと自由な自然体になれるのではないでしょうか。

イベントの主催をしたコテランネのまゆこさん、アトリエふわりのデザイナーひろみさん、当日司会を勤めた福岡梓さんを中心に準備が進められ、当日関わって下さった方々、近所から遠方からも多くの人に来て頂き、そこに集った人々がそれぞれの壁を超えてひとつの空間を作ったこのファッションショーは、心温まるまさに奇跡のような時間でした。

まゆこさんのアトリエふわりのお洋服が”好き”という想いからコテランネが生まれ、そのお店に集う人から人へと輪が広がり、この機会へと繋がりました。

このファッションショーをきっかけに、土に還る服と土に暮らす人々がコラボし、働き衣(ハタラクギ)という新しい未来の服の提案が始まっています。ますます今後の展開が楽しみです。

この記事のライター

きこりん
きこりん

千葉県富津市在住の東京育ち。保育士。房総の人々や自然との出会いから、ここで暮らしたいと直感で思い、2020年10月に富津に移住を決める。
現在は、幼児英語教育の仕事に携わりながら、里山での保育活動をする。房総のカフェや道の駅を巡ることが好きで、時間を見つけては、リサーチをしている。